記事公開日:2019年12月14日
第26回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会 in 山梨
【シンポジウム】
第26回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会 in 山梨
【主催】
日本ホスピス・在宅ケア研究会
山梨県介護支援専門員協会実行委員会
【共催】
公益財団法人 勇美財団
一般社団法人 日本介護支援専門員協会
【日時】
2019年12月14日 9時~18時
【場所】
富士急ハイランドリゾート&スパ、富士吉田市民会館
【趣旨】
第26回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会が山梨の地で開催されることになりました。 本大会は第9回山梨県介護支援専門員協会地域支部連携研究大会、日本介護支援専門員協会甲信越ブロック研修会と同時開催となります。
療養生活となった方や疾病と付き合いながら生活する方々もいつまでも住み慣れた地域での生活を継続できるよう地域包括ケアシステムの構築が求められていますが、 医療・介護の連携や継続可能な多職種協働によるエンドオブライフまでの支援体制の整備が課題となっています。 さらに増加する認知症高齢者への対応は高齢者医療の中でも喫緊の課題です。
2018年に改訂された厚生労働省による「人生の最終段階における医療の決定のプロセスに関するガイドライン」には、アドバンス・ケア・プランニングの概念が盛り込まれています。また、「人生の最終段階の治療・療養について患者家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス」と示されています。そこでは本人だけではなく家族や信頼できる人々、医療従事者とともに話し合うことが望ましいとされていますが、なかなか本人家族までがその意識を持つに至っていない現状が多くみられます。
生き方に寄り添おうとする地域での看取りは、とても温かい光景です。しかし、「どう生きたいか」と問われても「どのように死にたいか」といわれても今までに直面してこなかったことを急に言われても考えることができない、もともと考えるのは苦手といった現実に本人の選択をどう支えるのかが問われます。また、「適切な医療」をどう考えるかは、様々な迷いや混乱の中で試行錯誤が多いと感じます。人生の最終段階をどう生きるか多様な在り方のある中で、かかわる人々に本人の意図することが届いているだろうか、今起きていることを正しく知り反応できるだろうかという問いや「今はこう感じる」を大切にしたいと考え、大会のテーマは「富士の麓でわが道をデザインする」としました。多くの療養する方々の「意思の決定支援」について、日常の暮らしに根付き考える環境をどう整えていくかを医療に携わる方々、人権、介護・福祉に関わる方々、そして当事者いろんな立場の方と「市民として」議論したいと思います。
「市民として考える」をベースに多くの方々が参加できるように生活者の立場から多くの企画を考えました。この課題ついて視野の広がった議論ができることを期待しています。雄大な富士のもと凛とした空気の中で心行くまで熱く語ってください。
多くの方々のご参加お持ちしています。
(HPより抜粋)
【コメント】
大会は14〜15日の開催であったが、14日に参加し、特に「スピリチュアル部会 スピリチュアリティとスピリ チュアルケアの間」、「シンポジウム6 ACP6 臨床宗教者は必要か」に参加した。部会とシンポジウムには、認定臨床宗教師や臨床宗教師研修指導者などが登壇し、参加者と共に活発な議論が行われた。参加者のほとんどは医療福祉関係者であったが、「臨床宗教師」の活動やあり方に大きな期待が寄せられていることがうかがえた。