記事公開日:2020年02月14日
過疎問題連絡懇談会
【懇談会】
過疎問題連絡懇談会「過疎地寺院への支援〜教団の支援制度の課題と展望〜」
【主催】
過疎問題連絡懇談会事務局
【日時】
2020年2月10日 13時30分~17時
【場所】
浄土宗本願寺派伝道本部
【講演者】
稲垣文彦氏(公益社団法人中越防災安全推進機構業務執行理事・統括本部長)
「中越地震の教訓についてー復興支援員、地域おこし協力隊、関係人口ほか」
[報告者]
教団報告①浄土真宗大谷派
概要:永井道文師(真宗大谷派宗務所企画調整局次長)
教団報告②日蓮宗
概要:滝本修司師(日蓮宗宗務院伝道局伝道企画課長)
現状:近藤玄純師(日蓮宗過疎地域寺院活性化支援員)
教団報告③浄土真宗本願寺派
概要:植田恵真師(本願寺派寺院活動支援部過疎地域対策担当賛事)
現状:西光義秀師(本願寺派奈良教区支援員)
【趣旨】
当会は、過疎問題という共通の課題をもつ異なる宗派が一同に会し、共に問題解決に向けて取り組むことを目的として設置されました。皆さんと共に情報を共有し、議論しあうことで活動へと展開し、お寺のより良い未来のために取り組んでいけるような会となることを目指しております。
【コメント】
ご講演内容は様々な地域において活躍する地域おこし協力隊の内容のご紹介と今後の課題が示されました。地域力を高めていくために必要な支援方法、時間のかけ方、そのことによって生じる信頼関係を綿密な研究で明らかにされていました。そもそも「支援」とは一体何か、どの範囲へ行うものなのか、誰に対して行うものなのか、でアプローチは全く異なるということでした。過疎地域における寺院がどのように支援を行なっていくか、示唆をいただいたように感じます。
その後、大谷派・本願寺派・日蓮宗から支援員の概要並びに報告がありました。やはり、支援員自体も当事者であることや、地元の人間関係等によって課題があるように感じました。大谷派は教団内部に寺院活性支援室を設置し、それぞれのお寺に合わせた寺業のコンサルティングを主とした支援制度についてのご報告がありました。
教団ごとに過疎地域支援の目的は様々ですが、最終的に教えを確かに残していくという強い意志が感じられました。現状の正確な数値を知り、1〜2世代先を見据えた方策が求められています。