ホーム > お知らせ > 日本死の臨床研究会 第26回 関東甲信越支部大会

お知らせ

記事公開日:2019年06月02日

日本死の臨床研究会 第26回 関東甲信越支部大会

【シンポジウム】
日本死の臨床研究会 第26回 関東甲信越支部大会
これからの看取り〜看取りの場と担い手〜

【主催】
日本死の臨床研究会 関東甲信越支部大会

【日時】
2019年06月02日 10時~17時

【場所】
聖光学院中学校高等学校

【講演者】
[報告者]
濵 卓至氏(神奈川県 健康医療局 保健医療部 がん・疾病対策課長)
林 ゑり子氏(藤沢湘南台病院)
大矢美佐氏(医療法人社団恵生会 竹山病院 院長)
小笠原利枝氏(カイロス・アンド・カンパニー株式会社 ファミリーホス ピス事業部 シニアディレクター)
下河原忠通氏(株式会社シルバーウッド 代表取締役社長)
西智弘氏(川崎井田病院 腫瘍内科・一般社団法人プラスケア代表理事)
天野慎介氏(一般社団法人 グループ・ネクサス・ジャパン 理事長)
磯本 桂太郎氏(神奈川県会議員)
[大会長・コメンテーター]
横山 太郎氏(医療法人社団 晃徳会 横山医院 在宅・緩和クリニック)

【趣旨】
今回の支部大会は、2018年12月に新潟で行われた日本死の臨床研究会年次大会「ひらかれた看取りをすべての人と」のシンポジウム「どうする2040年看取りの姿」の流れを受けています。これからの看取りをさらに掘り下げて、「場」と「担い手」にフォーカスすることにしました。

「これからの看取りの場」では、在宅医療にフォーカスが当たる昨今ですが、その背景には患者自身の思いを叶えるという面はもちろんありますが、社会を維持するための政策という面もあると思います。どちらが良くてどちらが悪いというものではありません。どちらも重要でバランスを取ることが必要なのではないでしょうか。では、これから本邦はどのようなバランスをとっていくべきなのでしょうか?このような問題提起をし、これからの看取りの場を構築していく方々と未来像を話し合いたいと思います。

「これからの看取りの担い手」では、年次大会のシンポジウムで今後の可能性について世界の事例を紹介しながら話し合ったことを踏まえ、本支部会では日本の事例を紹介しながら、「人生会議」や「アドバンスケアプランニング」のあり方について話し合いたいと思います。
本日は例年に増してディスカッションの時間を多く取っています。
未来を考える上で、今までの歴史や先人たちの思いを知ることが重要だと考えているからです。年齢や職種を越えた様々な人たちで意見交換ができたら幸いです。医療者だけでも若者のためだけでもなく、誰のためでもある看取りについて話し合いができたらと感じています。
(大会長挨拶より抜粋)

【コメント】
高齢化や、多死社会になっていく中で、看取りの場はこれまでの病院から、自宅や施設へとその転換を迫られている。さらに時代を遡れば、大半の看取りの場は自宅であった、その時代には僧侶も看取りの場に赴き、死にゆく者やその家族に寄り添っていたことが想像される。看取りの場が時代の変遷を経てまた自宅や施設などの生活の場に移されていく時に、僧侶は今一度その場に関わっていくことが容易に出来るのであろうか。様々な医療者や施設運営者たちはより良い連携のあり方や相互理解の仕方を模索し、積極的に実行している。看取りの場やその担い手との連携や相互理解を僧侶も積極的にしていかなければならないのではないだろうか。