記事公開日:2019年04月01日
瞑想・マインドフルネスin奈良
【シンポジウム】
瞑想・マインドフルネスin奈良
こころをみつめ、こころをみがく
第1部「止観・マインドフルネス研究最前線」
第2部「上座部仏教から大乗仏教へ」
【主催】
是心会
【日時】
第1部 平成31年3月30日13時~16時30分
第2部 平成31年3月31日9時〜13時
【場所】
第1部 奈良春日野国際フォーラム 能楽堂
第2部 元興寺 禅室
【講演者】
(第1部)[基調講演]
「止観とマインドフルネスの射程」蓑輪顕量氏(東京大学大学院教授)
「脳科学が探求する心と脳の未来」今水寛氏(東京大学大学院教授)
「心理学からの展望と問題解決への道」越川房子氏(早稲田大学大学院教授)
[討論司会]
佐久間秀範氏(筑波大学大学院教授)
(第2部)[座禅・瞑想 体験会]
「飛鳥から奈良へ」辻村泰善氏(元興寺住職)
「座禅・瞑想指導」プラユキ・ナラテボー氏(タイ国スカトー寺副住職)
「釈迦念仏」石田太一氏(唐招提寺副執事長)
【趣旨】
毎月第2日曜日に国宝である元興寺の禅室にて瞑想会を行なっている是心会。
この是心会の10周年を記念して、会の代表でもある蓑輪顕量氏の、科学研究費「仏教学・心理学・脳科学の共同による止観とマインドフルネスの実証的研究」研究グループが共催となりこの大会が開催されました。
【コメント】
近年のマインドフルネスブームの中、これまでの総括とも呼べる会が奈良にて開催されました。
第1部のシンポジウムでは、仏教学・脳科学・心理学の多角的な視点から、止観やマインドフルネスについての考察がなされました。
各先生のご講演にて、「マインドフルネスのメリットだけでなくデメリットについて検証を深めるべき」、「ブーム中心で、研究で実証された以上の効果を期待されがちな状況」など、止観やマインドフルネスの効果について冷静な見解が示されていたのが印象的でした。
第2部の座禅・瞑想体験会では、国宝である元興寺禅室を会場として、辻村泰善氏による元興寺の沿革についてのお話、プラユキ・ナラテボー氏の瞑想指導、石田太一氏による釈迦念仏の指導があり、歴史を感じさせる空間にて瞑想を行う、貴重な体験ができました。