記事公開日:2018年10月05日
日本仏教社会福祉学会 第53回学術大会
【シンポジウム】
日本仏教社会福祉学会 第53回学術大会
【主催】
日本仏教社会福祉学会
【日時】
2018年09月29日~30日
【場所】
身延山大学
【講演者】
[シンポジスト]
小谷みどり氏(第一生命経済研究所ライフデザイン研究部主席研究員)
近山恵子氏(那須100年コミュニティー地域プロデューサー)
井上ウィマラ氏(高野山大学仏教学部教授)
[コーディネーター]
楢木博之氏(身延山大学仏教学部福祉学専攻准教授)
【趣旨】
本大会は「社会福祉法以後の課題と仏教社会福祉」とのテーマを掲げ、本学会のこれからを展望していくことに致しました。周知のように、社会福祉法はこれまでの社会福祉事業法を現代社会福祉の諸問題に対応させていくために登場しました。「地域福祉の推進」と「個人の尊厳」を掲げてこれまでにはなかった課題と向き合っていくべきところを提示したのであります。同法から十数年が経過して、社会福祉の現場をはじめとして、さまざまな角度からの論議が出ています。また、同法では「社会福祉法人の改革」に関わる改正がなされたことであります。
こうして、21世紀の社会に呼応するように公布された社会福祉法でありますが、前近代以来民間にあって、福祉事業の最前線において実践を積み上げてきた仏教社会福祉にとって、これまでとこれからを展望する機会を持つべき時にきているのではないでしょうか。当事者の立場と教団の立場から捉え返し、さらに社会福祉法の柱である「地域福祉」と「個人の尊厳」をそれぞれの専門の立場から討議して頂くことになりました。
(プログラムより抜粋)
【コメント】
研究発表では、これからやってくると言われているひとり死時代の問題や、地域コミュニティによる団地・過疎地の再生事業や高齢者住宅の開発に関する様々な試み、そしてマインドフルネス瞑想が持つ可能性についてなど、幅広いテーマで社会福祉活動の実践状況に関する発表がなされた。現状と課題を浮き彫りにし、今後さらなる社会福祉の在り方を探求する内容であった。