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お知らせ

記事公開日:2018年03月23日

シンポジウム「仏教と脳科学とマインドフルネス」

【シンポジウム】
シンポジウム「仏教と脳科学とマインドフルネス」

【主催】
大学仏教青年会連合

 【共催】 
公益財団法人仏教伝道協会

【日時】
2018年3月6日 13時~17時30分

【場所】
東京大学本郷キャンパス国際学術総合研究棟 1階文学部3番大教室

【講演者】
[報告者]
プラユキ・ナラテボー(タイ・スカトー寺副住職)
有田秀穂(東邦大学名誉教授)
貝谷久宣(医療法人和楽会理事長)
浅井智久(ATR 認知機構研究所 )
佐久間秀範(筑波大学教授)
蓑輪顕量(東京大学教授)

【趣旨】
僧侶、脳科学者、臨床医、心理学者、仏教学者が一堂に集い、仏教の伝統的な瞑想行と、昨今話題のマインドフルネスを多角的に語り合おうという企画。(HPより引用)

【コメント】
今回のシンポジウムは、昨今話題となっているマインドフルネスについて、僧侶や仏教学者のみならず脳科学者、臨床医、心理学者も交えて多角的に語り合うという内容でした。 

内容は多岐にわたりましたが、アプローチは違えどもそれぞれの立場から「私たちの脳にはどんなことが起きているのか」という問題、そして涅槃・禅定といった状態や「人の心」について考え続けているという点が実感されました。また、これほど科学の発達した現代においてもまだ解明しきれない、人の心や脳のはたらきの奥深さに驚きを隠せません。

 

今後の研究には脳科学、心理学、仏教学のコラボレーションが必要であり、同じ興味関心を持つ学問として協力していきたいという発言もあり、それぞれを尊重しつつお互いの共通点を再確認できた機会であったように思います。今後も科学者と仏教者との対話は、重要性を増していくことでしょう。

 

マインドフルネスを通じて、科学と仏教にとっての新たな研究の発展を予感させるシンポジウムとなり、大きな期待を感じました。