記事公開日:2017年12月12日
臨床仏教師養成関西第1期プログラム 臨床仏教公開講座第5講
【シンポジウム】
臨床仏教師養成関西第1期プログラム 臨床仏教公開講座第5講
がん患者のこころの声を聴く〜仏教者による傾聴活動〜
【主催】
花園大学国際禅学研究所・(一社)アジア南太平洋友好協会
【日時】
2017年12月12日 18時~19時30分
【場所】
キャンパスプラザ京都
【講演者】
佐野泰典氏(臨床僧の会サーラ代表・臨済宗妙心寺派法輪寺住職)
【趣旨】
臨床仏教師とは、人生の生老病死にまつわる現代社会の苦悩と向き合い、専門的な知識や実践経験をもとに行動する仏教者のことです。昨今問題となっている貧困・自死・ひきこもりをはじめとした社会問題に対し、こころのケア、弱者に寄り添うことのできる人材の輩出が急務となっています。一方、現場で活動する仏教者からは、仏教者による社会的貢献活動について総合的・体系的に学ぶ機会が少なく、現場の中でどのように振舞うべきかを悩んでいるとの声も挙がっています。仏教学科を有する本学においても臨床仏教師の養成に力を注ぐことにより、これらの諸問題に対し、社会に貢献できる人材を輩出できればと考えております。
(花園大学HP抜粋)
【コメント】
11月24日の中外日報では、臨床僧の会サーラが京都岡本記念病院で傾聴活動に取り組んで1年が経過したことの報道もあり、資料としても配られた。動機やきっかけの話とともに、病院や施設への申し入れ時の厳しい対応や数多くの病院に断られた経験なども話された。病院に入ることの難しさや、宗門内での広がりの欠如が課題と述べられ、宗派を超えて賛同者を募っていることも伝えられた。
臨床僧の会サーラでは、ヘルパーやケアワーカーの資格取得を最低要件とし、そのうえで会の運営する研修に参加し、会員となって活動を目指すとのことであった。