記事公開日:2017年09月10日
マインドフルリーダーシップシンポジウム2017 ~脳神経科学を基盤とする組織変革~
【シンポジウム】
「マインドフルリーダーシップシンポジウム2017 ~脳神経科学を基盤とする組織変革~」
【主催】
一般社団法人 マインドフルリーダーシップインスティテュート
【日時】
2017年9月9日 13時半~17時半
【場所】
ビジョンセンター東京(東京都中央区 八重洲2-3-14 ケイアイ興産東京ビル)
【講演】
◯オープニング 13時半〜
〈第1部〉
◯基調講演 13時45分〜
「モチベーションアワードで1位を獲得したLIFULL社リーダーが語る“なぜ、マインドフルネスは欠かせないのか” “日本一働きたい会社”のマインドフルネス」
羽田幸広氏(株式会社LIFULL執行役員人事本部長)
○事例報告 14時半〜
「マインドフルネスに浸る“リトリート体験”が習慣化の力に」
木村真琴氏(合同会社西友 マーケティング本部シニアダイレクター)
「マインドフルネスでIT企業のマルチタスクを乗り越える」
宮川愛氏(シスコシステムズ合同会社人事部長)
「SIY参加を契機に社長も参加の社内トレーニングへ」
田太伸二氏(株式会社 博報堂アイ・スタジオ 取締役常務執行役員)
〈第2部〉
◯パネルトーク&参加者とのQA 15時半〜
パネラー:村真琴氏・宮川愛氏・田太伸二氏
モデレーター:荻野淳也氏
◯社内トレーニング体験
「マインドフルネスと言えばヤフー”までの道程&Yahoo!アカデミアのマインドフルネスワーク体験」 16時〜
中村悟氏・塚穣氏・麻生健氏・久保直樹氏・長村達也氏(ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア)
◯クロージングセッション 16時45分〜
「個人のコンディショニングから社会と会社の変革へ」(MiLI理事より)
進行:木蔵シャフシェ君子
【趣旨】
マインドフルネスを通した働き方改革、組織変革の先進事例をご紹介するマインドフルリーダーシップ・シンポジウム。
今年も日本のビジネスシーンにおける先駆的な取り組みを、各企業の皆さまからお話いただきます。(案内文抜粋)
【コメント】
近年、Googleが開発したマインドフルネスを基盤とした研修プログラム「Search Inside Yourself」を主な端緒として、企業向けの研修としての瞑想法が広まる兆しを見せている。
Search Inside Yourselfをはじめ、このシンポジウムで取り上げられるような瞑想では、宗教色は排除されていると言われるが、一般企業に多く取り入れられているそのメソッドには、近年、寺院単位などで瞑想が開催されることが増えてきている本宗でも参考にすべき示唆が多く含まれているのではないかと考えられる。
現宗研においても、こうしたブームとも呼べる兆しを踏まえ、日蓮宗として、瞑想・止観についてどのように捉えるべきであるのか、調査・研究を実施するべきであるとの意向があり、当シンポジウムへの参加に至った。
当シンポジウムでは、静かな環境で自身と対話するなどのマインドフルネスのメソッドを、様々な企業にて取り入れている事例を発表しながら、参加者との質疑により、紹介を行っていた。
シンポジウム内で提示された事例では、社内研修で毎朝5分のマインドフルネスを取り入れることで、モノタスク化(モンキーマインドのような雑然とした思考の解消)、チームワークの向上、メンタルヘルスの向上がはかられているとのことであった。
また、「一駅瞑想」というような、5分間などの短めの時間設定にしたり、週末に実施することも、企業においては取り入れやすい側面を持っているようである。
このようなメソッドも踏まえつつ、寺院単位、あるいは本宗から一般向けのリトリートを行うような場合に実施できるような瞑想の教義的理念・形式を提示することも検討する価値はあるのではないか。