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お知らせ

記事公開日:2017年02月03日

死者儀礼の現代的地平へ

【シンポジウム】
死者儀礼の現代的地平へ

【主催】
佛教大学総合研究所

【日時】
2017年1月29日 13時~17時30分

【場所】
佛教大学紫野キャンパス
常照ホール(成徳常照館5階)

【講演者】
[報告者]
安藤礼二氏(多摩美術大学)
「出口王仁三郎と折口信夫の鎮魂」
池上良正氏(駒澤大学)
「死者供養文化の潜在力」
鈴木岩弓氏(東北大学)
「東北の被災地から超高齢多死社会へ—死に向き合う臨床宗教師—」

[コメント]
大谷栄一氏(佛教大学)

 

【趣旨】
 佛教大学総合研究所のプロジェクトは「現代社会における宗教の力」をテーマに掲げ、2014年より研究会、シンポジウムを積み重ねてきた。そのなかで見えてきた課題は、「死に向き合う宗教文化」という言葉であらわすことができる。とりわけ2011年の「3・11」(東日本大震災)以降のなかで、多くの死者を出した被災地の人びとにたいして「宗教」がいかなる力を持ちうるのか、という問いかけに向き合うことであった。たとえばそこから、「宗教」が必要とされながら、しかし現場のなかでは、「宗教(者)」であることを前面には出せない、という矛盾を抱えることも少なくない、という現実も見えてきた。それは「宗教」なるものが、現代の行政や法的な秩序のなかでは、ひとつの「異和」として認識されてしまうことと繋がっていよう。しかし、そうであることで逆に、「宗教」なるものは、近代以降の社会のあり方を捉えなおす可能性を秘めていたともいえるだろう。
 こうした課題をふまえつつ、「現代社会における宗教の力」の総決算となる今回のシンポジウムは、「死者儀礼の現代的地平へ」というテーマを掲げ、安藤礼二氏、池上良正氏、鈴木岩弓氏をパネラーに招き、これまでの共同研究の成果や課題を議論したい。「死者儀礼」という実践に注目することで、シャーマニズムや仏教などの「伝統」をいかに再生し、活性化できるのか、という現代的な課題への答えを探っていきたい。

【コメント】
 
佛教大学総合研究所の共同研究「現代社会における宗教の力」プロジェクトの公開シンポジウムに参加してきました。今後宗教者が、いかに社会と関わっていくのか?という意味において大変示唆に富んだシンポジウムでした。