記事公開日:2016年12月03日
武蔵野大学仏教研究所主催公開講座(第6回)
【シンポジウム】
武蔵野大学仏教研究所主催公開講座
「死別悲嘆に寄り添う〜痛み・苦しみ・悲しみを縁として生きるということ〜」
【主催】
武蔵野大学仏教研究所
【日時】
2016年12月3日 13時30分~15時
【場所】
武蔵野キャンパス 5号館
【講演者】
飯島惠道 師(薬王山東昌寺住職・花園大学非常勤講師)
【趣旨】
建学の精神に基づいて仏教思想に関する研究を行うとともに、広く仏教文化の興隆に寄与することを目的とした活動を展開しています。具体的には、学内外の研究員(専門分野は、仏教思想・医療看護・社会福祉・西洋哲学・生命倫理・心理関連など)による研究定例会、研究紀要の発行、学部生と院生を対象とした研修生の育成、一般市民を対象とした公開講座・シンポジウムの開催など。
(HPより抜粋)
【コメント】
講師は現在デイホームで看護師もされ、月に1度認知症カフェの開催もされているという。自身の死別体験から、悲嘆の最中にある者にとって強いつながりの存在の重要性を再認識したという。しかし、機能不全、ホテル住まい、孤食などの家族形態の多様化により非親密な家族も増えており、親密な関係性にある第三人称の他者の重要性についても述べられた。以前は寺院が「親密な関係性にある第三人称の他者」が集う場でもあり、そうした中で悲嘆のケアもなされていた、寺院においてもそういった役割を取り戻していきたいとの想いも語られた。