記事公開日:2017年05月17日
第17回親鸞仏教センター研究交流サロン
【シンポジウム】
第17回親鸞仏教センター研究交流サロン
「近代日本のナショナリズムを考える−「明治の青年」を事例にして」
【主催】
親鸞仏教センター
【日時】
2017年5月11日 18時~21時
【場所】
親鸞仏教センター
【講演者】
[報告者]
中野目 徹氏(筑波大学人文社会系教授)
[コメンテーター]
中川未来氏(愛媛大学法文学部講師)
【趣旨】
「ナショナリズム」という現象は、近年に入ってますます勢いを増してきているように見える。排除の理論としても機能するナショナリズムではあるが、人々の欲望がそこへと向けられていくことを、私たちはさまざまな場面で目にしている。今日においては、ナショナリズムを単純に断罪するだけでは不十分なのではないか。ナショナリズムとはどのようなものであるのかを、あらためて冷静に問い直す必要があると思われる。−〈中略〉−
そこで、このたびの親鸞仏教センター研究交流サロンでは、政教社研究の第一人者である中野目徹氏を発題者に迎え、「明治の青年」たちの思考方法の根底を探ることを通して、近代日本におけるナショナリズムの問題を再考していく。また、コメンテーターには、昨年『明治日本の国粋主義思想とアジア』を上梓された中川未来氏を招き、多角的な視点から近代のナショナリズムをとらえてみたい。
(当日資料より抜粋)
【コメント】
近代史研究において、ナショナリズムとはなにかを理解することは重要な課題である。今回の講演では、明治期におけるナショナリズム=国粋主義の淵源を探り、また当時の諸外国との関係などに影響を受けつつ変容していく過程をたどり、明治ナショナリズムの特質としてまとめられた。