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お知らせ

記事公開日:2017年05月11日

シンポジウム「東日本大震災から6年 支援活動を振り返って」

【シンポジウム】
東日本大震災から6年 支援活動を振り返って

【主催】
上智大学グリーフケア研究所

【日時】
2017年05月11日 16時~18時30分

【場所】
上智大学四谷キャンパス2号館17階国際会議場

【講演者】
[パネリスト]
金田諦應 氏(曹洞宗通大寺住職・「カフェ・デ・モンク」主宰)
伊瀬聖子 氏(認定特定非営利活動法人 カリタス釜石 副理事長)
篠原祥哲 氏(世界宗教者平和会議日本委員会)
安部智海 氏(浄土真宗本願寺派総合研究所)
稲場圭信 氏(大阪大学人間科学研究科教授・宗教者災害支援連絡会)
[司会・コーディネーター]
島薗進 氏(上智大学グリーフケア研究所)
鎌田東二 氏(上智大学グリーフケア研究所

【趣旨】
2011年 3 月 11 日の東日本大震災、そしてそれに続く東電福島第一原発事故から6年が経過した。多くの人命が失われ、仏教でいえば7回忌を過ぎたが、今も悲しみが癒えない。また、なお苦難の生活を続けておられる方々も少な くない。そのことに深く思いをいたしながら、この間の宗教者・宗教集団による支援活動について振り返っていきた い。 3.11 以後、これまでになく宗教者の災害支援活動は活性化し、これまでにない新たな支援のあり方も形を見せてき た。しかし、被災者の思いにとどくことができず、十分に実現できなかった側面もあったかもしれない。よかったと思う面も足りなかったと思う面も掘り下げていくことによって、現代宗教のあり方を照らし出す光が見えてくるかも しれない。このシンポジウムでは、支援活動に関わってきた宗教者を囲んで、さまざまな角度から宗教者による災害支援について考えていきたい。

【コメント】
被災後に地元の宗教施設の場が開かれたことの重要性が語られ、また被災者の負担にならないような適切な規模の継続的な支援のあり方も語られた。震災から6年が経ち、物質的な復興は進んでいるが、強い苦しみや悲しみを話される方もいまだ一定の割合でおり、継続的な支援の必要性も報告された。震災後の日本人の意識の変化についても報告された、熊本の震災での支援活動も紹介され、東日本大震災での教訓が生かされた部分と生かしきれていない部分があることも指摘され、日頃から災害の備えへの意識や地域コミュニティでの連携の構築の重要性が再確認された。