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お知らせ

記事公開日:2017年03月25日

臨床宗教師育成事業シンポジウム「生と死~今、問われる宗教の役割~」

【シンポジウム】
臨床宗教師育成事業シンポジウム「生と死~今、問われる宗教の役割~」

【主催】
鶴見大学先制医療研究センター

【日時】
2017年3月25日 13時~16時

【場所】
鶴見大学大学会館 地下1階メインホール

【講演者】
[コーディネーター]
鈴木 岩弓 氏(東北大学大学院文学研究科教授)
[シンポジスト]
高橋 悦堂 氏(宮城県栗原市普門寺副住職・東北大学臨床宗教師研修第1期生
宮下 慧子 氏(「疎外されている女性と子どもの保護と自立支援」を使命とする国際修道女会「カトリック礼拝会」会員、社会福祉法人礼拝会理事長、母子生活支援施設「カサ・デ・サンタマリア」施設長)
鈴木 英二 氏(読売新聞湘南支局長)

【趣旨】
東日本大震災の後、宗教者が深い喪失感に悩む多くの方たちに手を差し伸べ、心に寄り添う活動をしたことはよく知られている。また、日本全国に宗教的な癒しを求める雰囲気が高まり、これまで宗教に無関心だった人たちでも、死に直面した時の宗教の役割を肯定する人が増加しているとの分析もある。
このような状況の中、2012年に東北大学文学部に臨床宗教師を育成するための実践宗教学の寄付講座が設立され、研修を受けた多くの宗教者が全国各地で活動している。鶴見大学でも大本山總持寺と協働で、曹洞宗修行僧を対象とした『臨床宗教師育成事業』を2014年度から実施している。
この『臨床宗教師育成事業』では、一般の方にもご参加いただけるように、毎年3月にシンポジウムを開催している。
今年度のシンポジウムでは、臨床宗教師として積極的に活動しておられる高橋悦堂氏(仏教者)と、さまざまな困難に苦しむ女性たちに安心して生活する場を長く提供されている宮下慧子氏(キリスト教)のお二人の宗教者と、ジャーナリストとして「いのち」の教育の重要性と必要性を問い続ける鈴木英二氏(読売新聞湘南支局長)をシンポジストとしてお招きした。さらに、シンポジウムのコーディネーターを東北大学文学部実践宗教学寄付講座の鈴木岩弓教授にお願いし、今、社会に求められる宗教の役割を改めて問い直したいと考えている。
ぜひ、多くの方たちの参加をお願いしたい。
(HP抜粋)

【コメント】
まず始めに、鈴木岩弓氏より宗教の抱える問題や臨床宗教師の働きや役割について話された。次いで、臨床宗教師として在宅緩和ケアや老人ホームなどで活動されている高橋氏と、母子のための緊急一時保護施設、母子生活支援施設を運営されている宮下氏より活動の報告がなされた。宮下氏の施設では、キリスト教ではない他宗教の臨床宗教師もともに協働されているとのことであった。最後に、鈴木英二氏より30年の様々な取材歴からも臨床宗教師の役割は大きく、また期待をしているとのことが話された。
シンポジウム終了後には、各講師や運営スタッフ、また実際に研修を受けられた本山修行僧の方達とも懇親の機会が得られた。