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お知らせ

記事公開日:2017年03月04日

武蔵野大学仏教文化研究所 年一回特別公開講座

【シンポジウム】
平成28年度 武蔵野大学仏教文化研究所 年一回特別公開講座 
 「仏教スピリチュアルケア施設の設立と地域包括ケアシステム―仏教者としての願い」

【主催】
武蔵野大学仏教文化研究所

【日時】
2017年3月4日 13時30分~15時

【場所】
武蔵野大学 武蔵野キャンパス 5号館(グリーンホール)

【講演者】
沼口 諭 氏(医療法人 徳養会 沼口医院理事長)

【趣旨】
建学の精神に基づいて仏教思想に関する研究を行うとともに、広く仏教文化の興隆に寄与することを目的とした活動を展開しています。具体的には、学内外の研究員(専門分野は、仏教思想・医療看護・社会福祉・西洋哲学・生命倫理・心理関連など)による研究定例会、研究紀要の発行、学部生と院生を対象とした研修生の育成、一般市民を対象とした公開講座・シンポジウムの開催など。
(HPより抜粋)

【コメント】
医師でもあり、僧侶でもある沼口諭氏より、臨床宗教師の常駐する在宅型ホスピス「メディカルシェアハウス・アミタ—バ」の紹介がありました。同施設にはカフェデモンクも常設され、臨床宗教師らが来訪者の傾聴を行っているそうです。
医師は「命」をささえ、僧侶は「いのち」と向き合う、医療も宗教も(生)老病死という同じ課題に向き合っていると語られます。
地域包括ケアシステムや在宅医療が推進される背景として、厚生労働省の構想や疾病構造の変化、国民の希望があげられ、今後看取りの場が病院以外の場所で多くなっていくことが予想されます。約80%の人が病院で最後を迎え、死が日常から見えづらくなっている、死と充分に向き合えない日本人が増えており、スピリチュアルペインを含めたトータルペインへのケアとして公共の場でも協働が出来る臨床宗教師のような宗教者の存在は重要であることが語られました。